サラリーマン投資家がゆく

アベノミクスにより景気の先行きが明るくなったことで、
不動産投資が活性化してきております。
投資物件を扱う不動産業者やファンド関係者の方々から、
「物件が動いている」という声をよく耳にするようになってきました。
このようなプロ投資家だけでなく、サラリーマンの不動産投資も活性化しているようです。
以前まではワンルーム投資と言えば「新築物件」中心でしたが、この数年で中古ワンルームの流通が拡大し、同時に中古ワンルームへの融資を積極的化する金融機関も増えてきたことが、サラリーマン投資の加速を後押ししているようです。
かつては中古ワンルームに対する融資は、スルガやオリックスなどの一部の金融機関が扱っておりましたが、現在ではりそな銀行などの一部の都市銀行も積極的に融資しております。
なぜ都銀が融資するようになったのかと言えば、日本国内の深刻な金余りにあります。さまようマネーがまず向かった先は住宅ローンです。
過去は銀行にとって住宅ローンはあまり重視されていませんでしたが、現在はどの銀行も住宅ローンを重視しております。
ここで一つ興味深いことがあります。
銀行が貸し出すための資金を調達するコストは、集める資金の1.2%となっております。金利が1%を切った住宅ローン商品もありますが、貸せば貸すほど銀行は損をしてしまいます。
それでも住宅ローンは貸倒率が低い、家計全体の口座をゲットできる、自己資本比率を引き上げることができる等の理由から、どの銀行も住宅ローンを強化してきました。
しかし最近では、より多くの利ザヤを稼げる収益不動産融資に向かい始めたようです。
かつてはワンルームに対する融資は4%台の変動金利が主流でしたが、収益不動産融資の競争の激化に伴い、融資の金利も下がってきています。
10年固定で2%台の商品を提供する金融機関もあります。
居住用の物件と同じように、収益不動産も品薄感が市場全体を覆い始めました。売主の言い値で売れてしまうことも珍しくなく、期待利回りも9%前後から低下する可能性があります。不動産市場全体として、まさに「今が最後の買い時」なのかもしれません。

戸川良太

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