突然ですが、あなたはリアリスト（現実主義者）ですか？
イデアリスト（理想主義者、夢想家）ですか？
 
 
それは、偉人の哲学的思想に思いを馳せるとか、大学の
授業のように歴史観を学ぶとか、そういう類の話では
ありません。
 
私の言うこの二つの言葉の意味はちょっと違くて、
日々の仕事の中で強く意識していないと、大切な時間と
お金と人をいくら使っても決定的な結果が得られないと
いう持論です。ちょっとかっこよく言ってます。
 
 
わかりにくいので例でいきましょう。
 
～会社全体がイデアリストになっているケース～
 
社内であるプロジェクトが発足されたとしましょう。
誰かがリーダーやファシリテーターの役割を担いメンバー
をまとめていきます。当然会議は白熱し、なんだか活気も
ある。
 
見よ！このリーダーのやる気に満ちた顔つき。これだけ
の議論ができているなら会社の未来は明るい！！
 
で、そんな大満足な会議が終わって何日か経ち、少し熱も
冷めたころ、なんとなく誰もが思います。
 
「何するんだっけ？？」・・・・・
 
 
 
もうひとつありがちな例を。
 
～後輩想いの先輩がイデアリストになっているケース～
 
先輩が後輩に激を飛ばしています。
 
「お前はどれだけお客様のことを考えているんだ！考え
が甘いからそうやって対応が遅れるんだ！！」
 
「もっとよく考えてしっかり動けば、必ずいい結果に
なるんだよ。オレたちは他とは違うんだ。絶対に諦め
ないから今の自分がある。とにかく前を向いて頑張って
行こう！まあ今日はメシでもいくか。」
 
とっても熱くていいですね～。なんだか後輩もやる気に
なってます。
 
 
ところが・・・・・
明日やってきた後輩はまるでその問題がなかったかの
ように同じように失敗しています。しかもまさかの
遅刻！先輩のかんかんな顔は怖くて見れないですね。笑
 
 
どうでしょう？
想像で書いてますので、どこまで皆さんに届くかわかり
ませんが、ここに私の言うリアリストとイデアリストが
潜んでいます。
 
 
 
理想は誰もが高い。それは会社であっても個人であっても。
なにより夢やとりとめない話は楽しいですね。
 
 
 
お客様第一主義、OKです。絶対にそうですね。
日本一のサービスを提供、間違いない。目指しましょう。
夢は世界トップクラス、当然です。やるからには世界です。
 
語られるものはすべて合っていますし、どの本に書いてある
ことも少しも間違っていません。脱帽するようなこと
ばかりです。その会議のリーダーもあの先輩も最高のビジネスマンです。
 
 
ただ。
理想はそうでも、現実はその地点に到達していません。
していないから様々な議論や意見、打ち合わせがあるわけで、
問題がない会社なんてあり得ない。個人もそうです。
 
だからこそ、
現実はどうなのかを冷静かつ具体的に抽出し、まずは把握する。
そこからできることできないことを整理して取り組むことを決める。
 
そして、
ことが起きたこの瞬間から－－－
 
会議なら会議の後すぐ、後輩を指摘したならそのあとすぐ、
 
何を“具体的“に考えるのか、何を“具体的“に行動するのか、
そしてそれは誰がやるのか、いつまでにやるのか、どうやって
やるのか。現実と向き合って細かく決めなければ何も変わりません。
 
得てして、現実と向き合うこと、具体的に決めること、明日から
変えることは、とってもつまらなかったり、地味だったり、面倒
だったりするわけです。時には他人との摩擦も避けられない
でしょう。
 
そこに目を背けて理想や夢想を話すだけでは、何かを本当に達成
したい、達成させたい場合においては意味がありません。
 
 
いかがでしょうか。
 
これが私の言うリアリスト、イデアリストです。
いつまでも夢を追って理想を目指し続けるリアリストになりたい
ものです。