会いたくなる電話と、会いたくならない電話
5月。オフィスにいると、セールス電話の数が急増します。
「御社のホームページを拝見してお電話しました! 御社の何かお役にたてると思いまして!
地域の担当になったのでご挨拶にお邪魔させてください!」
、、、新入社員の一斉営業シーズンがやってきたな、、、と毎年思うわけです。
何かのお役立ぃ?→ あなたの会社のウリを結論から述べて欲しいんですけど。
地域の担当ぉ? → 別に担当して欲しいってお願いしてないし。
ご挨拶ぅ? → 意味のない挨拶は不要。御用は何ですか?
突っ込みどころが満載でイライラ。。。
うんざりしていたところに、日経MJ(6月4日 16面)に面白い記事がありました。
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声の掛け方ひとつでお客さんの行動が変わるという話。
(要約)
ある会社がオリーブオイルの試食会を実施したが、なかなか試食に立ち寄ってくれたなかった。
そこで催事の内容を「試食」ではなく「アンケート協力」に変えて、声かけを始めた。
お客さまの好みはどちらですか?教えていただけませんか?と質問する形式。
そうしたところ1時間の実績を比較すると、試食の時は5人、アンケートに変えた後では34人で約7倍に改善。
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新聞の見出しは『伝え方を工夫すれば、心が動く』。
こういう工夫がされた営業電話であれば、会いたいなと思うのになー、と思いました。
自分を振り返ってみて、ハッとした場面がひとつ。
先日、某ファストファッションのH&○にふらりと立ち寄った時のこと。
「あ、コレいいかも~」と思うものがあったけど、
「まぁ、特に買う予定なかったし要らないか。。。」と思いとどまったその時、
ピンポンパ~ン♪
『今買って、後で決めよう! 30日以内でしたら店舗で返金・交換いたします』という放送。
、、、気づいたら、レジに並んでましたよね、苦笑。
そう、まさに!!!
『伝え方が工夫されていて、心が衝動的に動かされてしまった!!』の体験、笑。
今日も、たくさんのセールス電話がかかって来ます。
会いたくなる電話が掛かってこないかな~と思っていると
うっとうしいと思っていたセールス電話も、なんだか面白くなってきます。