任意売却とは ~不動産購入の選択肢~ 前回に引き続き(明成法務司法書士法人 髙橋)
前回に引き続き。
なぜローン残高の方が不動産価格より
高い物件でも市場では売買が成立して
いるのでしょうか?
こういった物件を売らなければいけない
ケースというのは、たいてい住宅ローンの
支払い困難で売らざるを得なくなって
しまったケースがほとんどなのです。
住宅ローンを払えなくなったら
どうなるのか?
「競売にかけられます」
競売とは裁判所の管理下で
差し押さえられた不動産(担保物件)を
売却する手続きです。
競売ではローンは組めませんし、
買うにあたって、内覧することも
できません。
そのため、価格は市場価格より
相当低くなるのです。
これは競売をする金融機関としては、
好ましくはありません。
市場で売買できれば、競売よりは
2~3割価格高く売ることができるのが
一般的です。
そのため、売買金額でローンの全額を
払えなかったとしても、金融機関が売買に
応じるケースはあるのです。
この場合、金融機関としては競売より高く
売れればよいわけですし、
さらに突っ込んだ話をすると
売主は売買の後、自己破産するケースが
ほとんどなので高く売る必要がありません
そのため、売買金額が相当低く
設定されることがあるのです。
もっとも、任意売却は売主に税金の滞納が
あったりすると、売買前に不動産を
差し押さえられるといったリスク等、
注意点も多々ありますが、
専門家を間に入れた上で行うのであれば、
普通の不動産売買とほとんど変わらない
手続きです。
掘り出しものを見つけたいという
コアな方は検討されてみては
いかがでしょうか?
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
明成法務司法書士事務所 代表司法書士
髙橋 遼太先生